セタガヤーンプロジェクト vol.3 「I'm home ただいま 衣服―家族」
世田谷文化生活情報センター 生活工房(東京)
2010
模様は古来「文様」と書かれた。「文」は人が衣服のあわせを開いている象形文字とされ、人が社会を意識し始めた頃から文身として身に施し、
衣服の場合は文様として染め抜き、多様な意味を表してきた。
本プロジェクトは人のアイデンティティの在り処、あるいは、人と人をつなぐものとして、日本人の衣服にとって大切な「模様」に注目。
世田谷に我が家をもつ親子や夫婦をはじめ、世田谷に深く関わる方たちの身体を採寸によりうつしとり、それぞれの身体に沿った個人を象徴するコートを制作。作品の木綿生地には、家紋をもとにデザインした柄をプリントし、世田谷産木綿糸の刺繍を施している。
モデルをつとめてくださったのは、映画監督、元サッカー選手、ピアニスト親子、落語家、神社の禰宜夫妻、馬事公苑の獣医師と馬、和菓子屋職人親子、カフェ経営3兄弟など15組。